第5章 此に病める者あり
奥村君
「え⁉︎…皆、どうした?」
神木さん
「さっき弾けた、屍(グール)の体液被った所為だわ…あんた…平気なの…⁉︎」
あれ?奥村君も被ったんじゃ…?
屍
「グロロロロロロ」
バリケード越しに、声が聞こえて来る。
勝呂君
「なんとか…杜山さんのお陰で助かったけど…杜山さんの体力尽きたら、この木のバリケードも消える…そうなったら、最後や」
しえみちゃんは、浅く呼吸を繰り返している。
奥村君
「雪男の携帯にも繋がらねー…!」
バキメキメキメキバキメキ
志摩君
「凄い勢いで、こっち来てる…!」
勝呂君
「屍は、暗闇で活発化する悪魔やからな…」
僕
「…せめて、電気が点けれれば」
屍を倒すにしても、暗闇だと目が利かないし…
奥村君
「二匹か…!」
屍
「ボオ オ」