第5章 此に病める者あり
僕
「……重い」
僕は、脚は曲げた状態で仰向けに倒れてて…その上に、僕の体とクロスする形で奥村君が倒れ込んでた。
奥村君
「え…?って、ぅギャッ⁉︎////わ、悪ィ‼︎」
囀石に足をぶつけた痛みに悶えていた奥村君は、自身の体勢に気付くと慌てて起き上がった。
僕
「別に良いけど…何今の奇声」
皆、携帯を取り出して明かりを確保する。
志摩君が、奥村君に羨ましいとか言ってるけど…何が羨ましんだろ?
囀石に足ぶつけた事…な訳ないか。
勝呂君
「あ…あの先生、電気まで消して行きはったんか⁉︎」
三輪君
「まさかそんな…」
神木さん
「停電…⁉︎」
僕
「でも見て、外の方は明かりついてるよ」
神木さん
「どういうこと?」
奥村君
「停電は、この建物だけって事か…?」
ブレーカーが落ちたって事?大して電気使ってなかったのに…