第4章 友千鳥
元の部屋にて
僕は、ポケットから学生証を取り出して皆に見せ付けた。
僕
「女に○してあるでしょ?」
勝呂君
「ほんまや…」
奥村君
「なんで黙ってたんだよ!」
僕
「え、だって聞かれてないし」
奥村君
「聞いてないけど!」
そっちが勝手に勘違いしたんだろ。
三輪君
「な、なんで男装なんかしてはるんですか?」
僕
「別に男装のつもりは無かったけど…ズボンはスカートが嫌だからで、ニット帽は髪色で目立ちたくなかったから」
そしたら、男っぽい格好になってしまった。
志摩君
「じゃあ、なんで自分の事『僕』って言うてはるん?」
僕
「物心ついた時からだから、理由は特に無いかな」
今更『私』に直すのも面倒だし。
男って思われるなら、寧ろ都合良かったし。