第4章 友千鳥
〜玻璃碧 side〜
奥村先生
「しえみさん、朴さんは…」
杜山さん
「雪ちゃん……わ…私…」
奥村先生
「使い魔…!」
杜山さんが、ニーちゃんに蘆薈(アロエ)を生やさせ、それを使って応急手当をしたらしい。
奥村先生
「屍系の魔障は、対処が遅れると命取りになる可能性があった。この処置は正しいです。しえみさんが居なかったら、どうなっていたか…」
朴さん
「杜山さん…ありが と」
杜山さん
「うん!」
無事で良かった…僕、あんま役に立てなかったけど。
奥村君
「玻璃…」
玻璃
「奥村君、怪我とか無い?」
奥村君
「ああ。それより…コレ」
玻璃
「!」
奥村君から差し出されたのは、僕のニット帽だった。
ヤバ…髪見られた…