第4章 友千鳥
僕
「…杜山さん?」
ジーっとアルを見つめてたから声かけてみたら、杜山さんがキョドり始めた。
杜山さん
「ご、ごめんなさい!」
何が?
杜山さん
「あのっ、私……そ、その子、ニーちゃんと…似てるなって思ったから、つい……」
僕
「ああ…緑男(グリーンマン)も雪男(スノーマン)も、土塊って悪魔が元だから、似てるのは当然なんじゃないかな」
僕は、アルを杜山さんの手に乗せてみた。
僕
「僕は、アルって呼んでる」
杜山さん
「(わぁ、冷んやりしてる…)あ…アルちゃん…?」
アル
「――!(ニコッ」
杜山さん
「!可愛い…この子、声出せないの?」
僕
「うん」
雪は音を吸うから。
杜山さん
(は、初めて玻璃君と話せた……もも、もしかしたら、お友達になれるかも…!)
杜山さんにキラキラした目で見られた…なんで?