第3章 祟り寺の仔
〜玻璃碧 side〜
その後、先生が戻ってきて授業は終了した。
奥村君と勝呂君は、あれから一言も喋ってない。
てか、僕…イライラが爆発して、凄い偉そうに説教してしまった。
特に勝呂君に…言い過ぎだとは思わないけど、もう少し言い方変えれば良かったかな?
三輪君
「玻璃君、」
僕
「!ん?」
三輪君か…何の用だろ?
三輪君
「あの…さっきは、ありがとおございました」
僕
「え?何が?」
三輪君
「坊の事、叱ってくれはって」
僕
「ああ…別に、お礼なんて言わなくて良いよ。僕は、言いたい事言っただけたから」
三輪君
「それでも感謝やわ。坊、いつも無茶しはって、僕らでは止められへんから」
僕
「大変だね、三輪君も志摩君も」
勝呂君は、本当に馬鹿だな…ちゃんと心配してくれる人だって居るのに、危険を冒すなんて。