第3章 祟り寺の仔
〜勝呂竜士 side〜
俺
「下らないってなんや!」
玻璃の言う通り、周りに迷惑かけたんは反省すべき事やと思う…
けど、下らない言われる筋合いはないやろ!
玻璃
「下らないは下らないだよ。2人共、『人を見かけで判断するな』って言葉を学ぶべきだ」
俺
「!」
見かけで判断て…俺は、奥村の授業態度で…
玻璃
「トサカとピアスって見た目、不真面目な授業態度、どちらもただの第一印象でしかないだろ」
た……確かに、そうや…
玻璃
「端からは同族嫌悪にしか見えない下らなさを、しっかりと理解しろ」
玻璃が、真っ直ぐ俺の顔を指差す。
玻璃
「死んでたかもしれない、と…ちゃんと理解しろ」
そう言うと玻璃は、踵を返して蝦蟇の元へ向かい檻へ誘導し始めた。
玻璃の言う事は、全部的を射とった…
言葉で大敗したんは、初めてや。