第3章 祟り寺の仔
結局あのまま授業は終わり、僕はテスト返して貰えなかった。
実に煩くて、下らない言い争いだったな。
中休憩を挟んだ次の授業は、体育実技。
僕は、ジャージに着替えた後、授業場所に向かった。
その途中、中庭にある噴水の前で…またもや奥村君と勝呂君が相対してた。
どうやら、奥村君と杜山さんが一緒に居るのを、勝呂君が揶揄ってるようだ。
奥村君
「くっそ…テメーだって……!いっも取り巻き連れやがって‼︎身内ばっかで固まってんな!カッコ悪ィーんだよ‼︎」
一理あるけど、言い返すのは如何なものか。
志摩君
「ブフォ‼︎」
勝呂君
「⁉︎笑うな‼︎」
志摩君
「いやぁ〜、そうやなぁ思て…ククク…」
勝呂君
「なに納得しとんのや(怒」
お互いに第一印象で決め付けて…まんま同族嫌悪だな。
僕は、溜息を吐きながら再度競技場に足を向けた。