第2章 ヨハン・ファウスト邸
僕
「僕は、男とか女とか人の美しさとか純潔とか、そういうのに拘りはないです」
フェレス卿
「ほう」
フェレス卿からキスされたのは初めてじゃないし、される度に怒るけど…
嫌悪感以外なにも感じない。
僕
「僕は…悪魔が大嫌いなんです…‼︎」
フェレス卿
「存じてます」
僕
「貴方は…悪魔だ。悪魔には、触れたくないし、触れられたくないんです」
フェレス卿は、妖しい笑みを湛えたまま、僕を見つめている。
僕
「恩人とは言え…貴方も同じだ」
フェレス卿が肩を竦める。
その後僕は、フェレス卿の上から退いた。
あ、そうだ…
僕
「聞きたい事があるんですけど」
フェレス卿
「何でしょう?」
フェレス卿は立ち上がると、オタ寝巻きからいつもの格好に着替え…てか変化した。