第2章 ヨハン・ファウスト邸
メフィスト
「先程も申し上げましたが、折角のシチュエーションなので…楽しみたいじゃないですか♡」
メフィストが、碧の頬に手を添えた。
碧
(やっぱ、変態か…)
碧は、溜息を吐いた後目を伏せた。
碧
「…流石は悪魔、自分の欲望に忠実ですね」
メフィスト
「…よろしいですか?」
メフィストは、碧を見つめる。
碧
「嫌です」
碧は、その目を見つめ返しながら答えた。
メフィスト
「おや、嫌われましたか」
碧
「好きとか嫌いとかの話じゃないです」
メフィスト
「そうですか。…では…」
メフィストは、碧にゆっくりと顔を近づけ…
口付けた。
嫌と答えた碧は、抵抗しなかった。