第2章 ヨハン・ファウスト邸
メフィスト
「想い合う男女が、ベットの上へ共に…素晴らしいシチュエーションでしょう?」
そう言いながら、メフィストは、碧の掌に口付けた。
碧
「っ…ちょっと待って下さい、想い合うってなんのことですか?」
メフィ
「おや、違いますか?」
碧
「勘違いも甚だしいですよ!僕、誰の事もそういう風に想ってないですから…ってそもそも、フェレス卿は想ってんですか⁉︎」
メフィスト
「ええ」
当たり前、とでも言いたげな顔で言い放つ、メフィスト。
碧
「////は⁉︎」
メフィスト
「容姿は端麗で魅力的、瞳と同じく真っ直ぐな性格も、実に好ましく思います」
碧は、赤い顔で唖然としている。
メフィスト
「初めてお会いした時から、好意を持っていましたよ?」
碧
(初めて会った時…って、僕まだ5歳じゃん!)
メフィスト
「お解りいただけましたか?」
碧
「…取り敢えず、退いてください」
メフィスト
「御断りします」