第2章 ヨハン・ファウスト邸
ヨハン・ファウスト五世理事長ことメフィスト・フェレス卿は、孤児の僕を約10年前から養ってくれてる。
だから、ここにフェレス卿が居てもおかしくな…
いやいやいや、待て待て待て!
おかしいおかしいおかしい!
何でフェレス卿が僕の部屋に居て、ベットの上で僕の隣で眠りについてるの⁉︎
しかも、僕を抱き枕の如く抱き締めながら…
今の僕は、スッポリとフェレス卿の腕に収まってる。
まぁ、身長差約20㎝もあるし、抱き締めればこうなるよな…
…なんか悔しい。
なんで僕の部屋に入って来てるんだとか、
なんで理事長が真っ昼間から寝てるんだとか、
なんで自分の部屋で寝ないんだとか、
なんで僕を抱き枕にしてるんだとか、
なんでそんなオタっぽい寝巻き着てるんだとか、
色々言いたいけど…取り敢えず起き上がろう。