第2章 ヨハン・ファウスト邸
僕
「………ん……」
目が覚めた。
時計に目を向けて、時間を確認。
うっわ…めっさ寝たな…
流石に寝続けるのは辛いから、ほんの少し体を動かすのが、僕のお決まり。
僕
「……あれ…?」
起き上がれない。
…なんで?
何故か背中が暖かい…それに、胸辺りと腹辺りに違和感がある。
僕
「まさか…」
後ろに顔を向けて確認してみると…
僕
「……はぁ⁉︎」
僕の真後ろに、メフィスト・フェレス卿が居た。
正十字騎士團日本支部長であり、名誉騎士(キャンサー)の称号を持つメフィスト・フェレス卿…
僕の居るこの部屋は、学園の最上部にあるこの人の邸宅の一室だ。