第1章 whiteday fantasiaスペシャルエピソード
しっとりと汗ばみ、短く息を切らせているまゆりの額にかかる髪をそっと掻き分けて、優しく頬を撫でてやる。
『ゼノ様…』
『愛している。こうしてお前を感じていると…離したくなくなるな』
『嬉しいです…』
無意識にギュッと昂まりを締め付けられると、ゼノの腰の中心もギンと質量を増した。
『ああ…』
『少し動かすぞ』
返事を聞く間もなくまゆりの両脇に手をつくと、自分の思いのままに抽挿を繰り返した。
欲望の杭の一部でまゆりの感じるスポットを掻き、徐々に深く征服していく。
『ああっ!!ああっ!!ああっん!!』
『ふっ…』
まゆりの蜜が溢れだしてゼノの体やソファに弾けとんで卑猥な水音が大きくなる。
ゼノの限界が近づき、いやらしく揺れる二つの果実を握りしめながら腰を強く打ち付け始めた。
『あっ!!いやっ…』
『ふっ!!嫌か?!やめようか?!』
『ゼノ様のっ意地悪っはぁっ!!ん』
『気持ち良いか』
『あっ!!ああっ!!』
コクコクと頷きながらゼノの首に手を回してきたので、ゼノも肘をつきまゆりの唇を覆い、舌を侵入させて絡ませながら突き上げ続けた。
『お前を壊してしまいそうだ』
『はうっああっ!!ああん!!ゼノ様にならっ…壊されたいですっああっ!!』
ゼノの全身に戦慄が駆け抜け、ついに熱い情熱をほとばしらせた。
同時にまゆりの壺も1滴も溢すまいと締め付けてきた。
『はぁ…はぁ…』
ゼノは自身が全く萎えていない感覚に埋め込んだまままゆりを起こしてソファに腰かけた自分に跨がらせた。
『え…?』
『まだ終わっていないようだ』
『ゼノ様…』
『すまない、休ませてやれそうにない』
ぐったりともたれ掛かるまゆりの腰を掴み、ソファの軋みを借りて下から大きく突き刺してやる。
『あああんっ…も…ダメです…ああ』
(俺の支配欲もここまでくるとどうかと思うが…
まゆりの啼き声をもっと聞きたいのだ)
目の前で弾ける乳房に唇を寄せ、空が白けるまで愛を確かめあった二人であった。
翌朝まゆりの公務に支障をきたしてしまった事だけは詫びなければならぬだろう。