第9章 Summer編　C

　夢を見た。とある、深い深い深海に沈む夢。私の身体は、まるでおもりをつけたように、浮かぶことが出来ない。苦しくない息、怖々と開けた視界に映るのは何もない海の中。

　マリンブルーの海が、私を包み込んでは深く沈めていく。

　全てを委ねることが出来たなら、私はこのまま何も考えずに深く落ちて行けるのだろうか。


　それを、望むだろうか。貴方は。