第28章 Secret True END
「カミュさんのお知り合いですか?」
「!! はいっ、そうです」
一人の看護師さんが治療室から出てくる。彼は、どうだったのだろう?
「大きな怪我もなく、本当に強く頭を打っただけみたいです。一応脳に障害がないか調べてみましたが、大丈夫みたいです。暫くすれば、意識もはっきりして目が覚めるでしょう」
「本当ですか!? ああ……よかった。ありがとうございます!」
カミュは個室の部屋に移される。医師の人たちがある程度の説明を私にすると、部屋を後にする。病室には、私とカミュだけとなった。
「目が覚めたら……カミュは怒るかな。なんでここにいるんだって。でもね、それでもいいから……カミュが無事でいてほしい。そうでなくちゃ、安心できないから」
力が抜けていく。彼に倒れ込むように、ふわりと意識を失っていく。ほっとして、眠くなった? どちらでもいい……もう、瞼を開けて……いられな、い。