第24章 さよなら
「ああああああああああ!!!」
「何事だっ!!!」
嫌だ、嘘だ、嫌だ嫌だ嫌だ!!!
こんなの嘘、嘘だよっ!!
「美風っ!!? おい、天音一体何が……っ」
「やだやだやだやだやだああああああ!!」
「天音っ、落ち着け……っ! 俺だ、カミュだ! 落ち着くんだっ!!」
「藍くんっ、藍……藍っ!!!」
嫌だ、やだよ目を開けてよ。
彼の額から、赤い滴が輪郭に沿って流れていく。触れようとする手を、カミュに掴まれる。
「やだっ! 離して!! 藍、藍っ!!」
「くっ……! 誰か! 早く救急車を呼べ!!!」
スタッフたちが総出で舞台へと出てくる。慌ててタンカーで運ばれる藍くん。どうして? どうしてこんなことになったの……?