• テキストサイズ

【うたプリ】足し算恋愛事情

第24章 さよなら




 失わないように、手放さないように。


 微笑んだ彼の姿を焼き付けて、闇夜へ消えていく。






 瞼が重い、けれど意識は、意外とはっきりとしていた。おかしい、痛いという感覚がない。それ以上に、柔らかに感触が身を包み込む。

 ゆっくりと瞼を開ける。見慣れた、マリンブルーの髪。


「あ……い………?」


 私の身体を包み込んで、ぎゅっと腕に抱かれて。ゆっくり体を起こせば、私の代わりに、地に打ち付けられたであろう……。

 愛しい、彼の姿。


/ 202ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp