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進学校の落ちこぼれ女子

第13章 ごめんね


全身がなんか気だるい感じで…

だけどふわっと軽くて…

そんな感じで目が覚めた。

身体には掛け布団が掛かってる。

私はなんとなくそれを握りしめる。

ベッドに腰掛けてた山本くんが振り返る。

「あれ? もう目が覚めた? もう少し寝てても大丈夫だよ。疲れてない?」

彼が優しく私に声をかけてくれる。

「ん…」

頭はあんまり働いてない。

「帰る時間の一時間前に起こしてあげるよ」

彼が私の髪を撫でながら言う。

「わたし…」

「ん?」

「途中から覚えてないんだけど…」

「うーん。途中ってどの辺り?」

彼がちょっと笑いながら首を傾げる。

私は恥ずかしくなって布団で顔を半分隠す。

「ふふ…恥ずかしがらなくても。別に普通だったよ。普通にエロかった」

彼が私に言う。恥ずかしい…。

布団をどけて彼が私の顔を覗き込む。

そして優しく微笑んでチュッとキスする。

「おやすみ」

そう言って私の髪をそっと撫でる。

気持ちいい…

もうちょっと…寝よ…

……

その後ちょっと寝て、目が覚めたので起きて山本くんと勉強した。

私はなんか妙に恥ずかしくて、あまり彼の顔が見られなかった。

彼は全然平気そうで、逆になんかいつも以上にベタベタしてくるって言うか…。

横に並んでるとき、やたらくっついてきたり、顔を覗き込んできたりして…恥ずかしかった。

でも、なんかそういうのが嬉しくてたまらないような気もするし…不思議な感じ。

とりあえず、わからなかった所は全部聞けたからよかった。

「またテスト頑張るよ、俺。さやかちゃんのために」

彼はそう言って私の顔を見て微笑んだ。

私はうん、って頷いた。

彼は私にチュッってキスした。

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