第11章 デート?
遊園地の翌日、今日は部活。
「あれ? さやか教科書持ってきてるの?」
帰る準備でカバンを整理してる私の様子を見て、リナが声をかけてきた。
「うん。帰りに山本くん家に遊びに行くから」
「遊びに行くのに教科書いるんだ。頭いい人と付き合うのも大変だね」
「ふふ…まあね」
私は笑って答える。
「そういえばさやか、昨日遊園地で斉藤くんといい感じだったね」
リナがちょっとにやけて言う。
「いい感じって…。斉藤くんって私と山本くん付き合ってるの知ってるよ」
「そっかぁ…。でもさやかって頭いい男子と仲良くなれるのってなんで? 程良くバカなのがいいのかな?」
リナが首を傾げる。
私も考えてみる。なのかな?
「斉藤くん彼女欲しいって言ってたよ。でもあの人、草食系男子だから自分からアプローチ出来ないみたい」
「へーそうなんだ」
リナが特に興味なさそうに頷いた。