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進学校の落ちこぼれ女子
第9章 一番
期末の成績発表の日。
私はいつも通り山本くんと登校してくる。
廊下に貼り出された成績を一緒に見る。
1 山本 祐樹
……よかった。一番だ。
「一番だね」
私は山本くんに声をかける。
「うん」
彼は成績表を見て嬉しそうに頷く。
「あ、俺、朝トイレ行ってくるの忘れたから行ってくる。先教室行ってて」
彼がそう言って、私の顔を見てニコッと笑う。
「うん」
私は頷いて、教室に向かう。
嬉しくてトイレで泣いちゃったりするのかなーとか勝手に想像したりする。
よかった。
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