• テキストサイズ

進学校の落ちこぼれ女子

第6章 しあわせ


「そういうわけで山本くん有名人だね」

次の朝、昨日の部活での話を山本くんにしてみた。

「ふ…別に俺はさやかちゃんにだけモテてたら充分だけどね…」

山本くんがちょっとカッコつけて言う。

別に私、モテてたとか言ってないけど。

「それでさー、わたし知らなかったんだけど、成績2番の人って男バスの人なんだって。バスケも上手くて文武両道すごいねって話になって…」

「文武両道?」

彼が私の話をさえぎる。

「さやかちゃん勘違いしてるかもしれないけど、俺は決して運動苦手ではないよ。体育の成績は4だよ。3じゃなくて4だよ。勉強の方が得意ってだけだよ」

彼が熱弁する。そ、そうなんだ。

「それで何? その男バスのヤツはカッコいいの?」

彼がちょっと不機嫌な声で質問する。

「さぁ…。実はわたしまだその人がどの人か認識してなくて。今度見とくね」

「別に見なくていいっ」

その後、イマイチ会話が弾まず学校に着く。

嫉妬してるのかな?

カワイイっていうか…めんどくさ。

でも…やっぱり可愛い。
/ 146ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp