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進学校の落ちこぼれ女子

第19章 冬、そして春


高2の冬休み!

遊園地で祐樹念願のダブルデートをした。

祐樹と私とリナと斉藤くん。

「斉藤、さやかちゃんの友達と付き合ってるんなら早く言ってくれたらよかったのに」

って祐樹が私にコッソリ言った。

「最近、付き合い始めたんだって。そんな気配まったくなかったんだよ。びっくりだよね」

私は答えた。

祐樹は私と2人で出かけるのとは感じが違って面白い。

愛想はいつもよりいいけど、口数はなぜか減る。

学年1番と2番の男子2人。

でも2人で割と頭悪そうな会話をしてて、リナとウケた。



クリスマスイブは祐樹と2人で過ごした。

クリスマスも。

午前中は部活だったけど。

部活の帰りに祐樹の家に寄る。

「お疲れ、さやかちゃん。ケーキあるよ」

玄関で彼がにっこり笑って私を迎えてくれる。

「わーい、ありがとう」

「昨日の残りだけどね。さやかちゃん来るなら2人で食べちゃってって、オカンが」

祐樹が冷蔵庫からケーキを出してくれる。

箱の中には5号ぐらいのホールのケーキが半分。

「おっ、祐樹の家はいちごショートなんだね」

「さやかちゃん家は違うの?」

「うん。うちはブッシュドノエル」

「へー、なんかオシャレだね」

「小5ぐらいの時かな? わたしもなんか超オシャレって思って、お母さんにねだったの。それ以来ずっとそれ。
もういいよって言うタイミング失った」

「あるある〜」

祐樹も私も笑う。
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