第18章 リア充
お弁当を食べ終わって、私は一人で自分の教室に戻る。
私は教室の様子をなんとなく眺める。
まず目に入るのは5、6人ぐらいでワイワイ食べてる女子グループ。
お弁当はだいたい食べ終わって、今はデザートタイムかな。
ヨーグルトとかお菓子を食べながら、バンド系?の話で盛り上がってる。
後、やっぱ5、6人の男子がみんなで雑誌みて、なんかワイワイしてる。
水着の写真が見えたような?
少し離れたところで、女子3人集まって黙って漫画を読んでる。
少女漫画のまわし読み中かな。混ざりたい。
カップルでおしゃべりしてる人もいる。
え? あの人たち付き合ってたの? ただの友達?
後でリナに聞いてみよう。
案外、一人でいる人も多い。
一人で自分の席に座って、本を読んでる人。
イヤフォンして、スマホ操作してる人。
机に突っ伏して寝てる人。
勉強してる人もいる。
もうみんなだいたい食べ終わってるけど、今からお弁当食べ始める人もいる。
私も一人でお弁当食べてた時期がある。
そのときは、そのこと自体が恥ずかしくて顔を上げられなかった。
消えたかった。
でも、こうやってなんとなく眺めてみると、私は一人でいることの何が恥ずかしかったんだろうって思う。
まあ、もちろん私はさっき、祐樹と食べてきたから、一人で食べたわけじゃない。
今、教室で一人で過ごしてる人もそうかもしれない。
でも、なんていうか。
なんでそんなこと気にしてたのかなって今になって思う。
…
さあ、私は何しよっかな。
部室に行って女子バストークに混ぜてもらうか。
勉強するか。
なぜか、どっちも気が乗らないなぁ。
とりあえず、ちょっとぶらぶらしてみよう。