第16章 どう思う?
私は指を動かしながら、先っぽをパクッてくわえてチュッと吸う。
「あ…えっと…あの…。すごく気持ちいいんだけど…もういいよ…はぁはぁ」
「え? なんで?」
私は指は動かしたまま、口を離して聞く。
「でそう…」
恥ずかしそうに彼が言う。
「うん。いいよ」
先っぽのほうだけチュッチュしながらペロペロする。
「いや…あの…口に…入っちゃうよ?」
「飲んであげる」
私は彼の顔を見上げてニッコリ微笑む。
「いや、あのっ、そんなっ。
雑誌に書いてあること全部しなくていいんだよ?」
彼がちょっとあわてて言う。
しなくていいの? でも…。
私はまたパクッてくわえる。
「あっ…えっ? さやかちゃん?」
もうすぐ出そうなら、このまま出ちゃったりするかな。
彼のものの下のほうを指でささえて、先っぽのほうをパクッてしてチュパチュパする。
「あっ…さやかちゃん…はぁはぁ…出ちゃうって! 出ちゃう…」
「んんん(いいよ)」
チュパチュパ…
「あっ…はぁっ…」
彼のものがビクッとなって…私の口の中に…
熱いものが…
いや、生ぬるい…
ていうか…
おえぇ……
早く飲み込まないと、口の中ずっとマズイ…
ゴクッといっちゃえば…
でも思ったより量多い…
飲み込めるの…?
なんか喉が拒否する…
「はい! 出して出して!」
祐樹がティッシュを2、3枚重ねて渡してくれる。
私はそれを受け取って、口の中のものを出す。
「はぁはぁ…。ごめん…。飲めなかった…」
「もう…。無茶するんだから…」
彼が私の頭をなでなでする。そして
「気持ちよかったよ…」
そう言って、私をきゅっと抱きしめる。
うれしい。
でも…口の中マズイ…。
なんかブルーになるマズさ…。
「あの、ごめん…。わたしちょっと口ゆすいでくる…」
身体をそっと離して私は言う。
「あぁ…ごめんね…。俺がキレイにしてあげる」
「えっ」
彼が私の唇にキスする。
そして舌を入れて口の中を…。
……。
「ごめん…。俺もうがいしに行っていい…?」
「うん…」