第15章 夏休み
はぁはぁ…はぁはぁ…
「はぁはぁ…さやかちゃん…動かさないでって言ったのに…」
祐樹がはぁはぁしながら言う。
「祐樹も動かしてたもん…」
しゃべってるけど、ふわふわしてるぅ…。
「はぁはぁ…すごい気持ちよかった…」
息を整えながら祐樹が言う。
祐樹の言葉にすごい嬉しくなる。
「わたしも…」
「うん。さやかちゃんも? 気持ちよかった?」
「うん…」
「ふふ…」
祐樹もちょっと嬉しそうに笑う。
彼が私の脚をちょっと持ち上げて、濡れてるとこをふきふきしてくれる。
超恥ずかしいけど、力も入らないし、いつもされるまま。
実はちょっとうれしい。
でも恥ずかしい。
だから、うつむいて目を伏せる。
「恥ずかしいの?」
彼が私の様子を見て聞く。
「うん…」
私は彼の顔をチラッと見て頷く。
そして話しかける。
「祐樹…」
「うん?」
「誰にも言わないでね」
「何を?」
彼が首を傾げる。
「わたしがこんなに…えっちだってこと…」
「うん」
私のお願いを聞いて、彼は優しく微笑む。
「二人だけの秘密だよ」
そう言って、彼は私の髪を優しく撫でる。
私はその彼の手を握って、頬にすりすりする。
気持ちいい。
大好き。