第17章 -初対面①-
「いえ。こちらこそ〜。修造の母です。
息子がお世話になってます。
こんなぶっきらぼうな子で、
ひかりちゃん苦労してない?
あ、でも優しい所も
たまにはあるかしら(笑)」
「おいっ。お袋…‼︎」
「いえ。しっかりしていて、
いつも優しくて頼りになります。」
ひかりは笑顔でこたえた。
「それならよかった〜。
修造がこんな可愛らしい彼女を
連れてきてくれるなんて、
安心したわ〜。」
オレを完全無視で会話する
ひかりとお袋…。
オレが入る余地がない…。
「ね〜ジュース飲みたいー!
お母さん、話しすぎー。」
「笑未もジュース飲みたいー!
お父さん待ってるし行こうよー。」
子犬がキャンキャン…
もとい、光平と笑未が騒ぎだした。
「ひかりちゃんも!」
笑未がひかりの手を取る。
「え?…うん。」
ひかりは、いいのかな?
という目でこちらを見る。