• テキストサイズ

〜虹村 修造のお話〜

第11章 -”蜂”合わせ-


やべぇ…言い過ぎたか…?





「あの、オレもそろそろ
着替えたいんですけど…」


「あ、ごめんっ。そうだよね。」


ひかりさんの様子は
ちょっと気になったが、
何事もなかったかのように
普通に話しかけると、
ひかりさんは慌てて部室を出ようとした。


「中にいていいですよ?外、寒いし…」


「え…?でも…」


オレは特段気にせず、Tシャツを脱いだ。


「ちょっ…。」


結局、今度はひかりさんが後ろを向いた。


別にTシャツくらい他のやつらも
体育館で着替えてたし、
ひかりさんも見慣れてるっちゃ
見慣れてるはずなのに…。


「もういいですよ。」


今度はオレが
ひかりさんに言う番だった。


「…うん。」


ひかりさんは、珍しくおとなしい。


「帰りますか?」


若干気まずくなってしまったが、
せっかくなら一緒に帰りたい。


オレが声をかけると、
ひかりさんもカバンを持った。


「あっ!」


でも、急に何かを思い出したように
声をあげたひかりさんは、
おもむろにカバンから、
小さなタッパーを取り出した。

/ 336ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp