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〜虹村 修造のお話〜
第54章 -旅立ち-
「ひかりっ‼︎」
荷物は送ってあるから、
今のオレの手荷物はデイバッグだけ。
オレは猛ダッシュで展望室に向かって走った。
バンッ‼︎
「ひかりっ‼︎」
展望室をくまなく見回し、また走る。
平日とはいえ、人はいる。
人をかき分けながら、ひかりを探す。
「ひかり‼︎ひかり…‼︎」
あの時、飛行機を
ひかりと見た場所までたどり着いた。
「はぁ…はぁ……ひかり‼︎」
「搭乗口入る前に…
手紙、見てくれたんだね。」
朝見送ったときの制服姿のまま、
ひかりはオレの目の前にいた。
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