第50章 -勝負!-
⁇
「みゆみゆ、前にラジオで、
ここの大凶のおみくじの話してたし、
あながち本物かもな!」
⁇
「ありえるー!
社務所のほう行ってみようぜ!」
ふたば
「清志!集中‼︎
今、みゆみゆに
気を取られたでしょう?」
宮地
「うっせぇな!」
みゆみゆ…ってなんだ?
みつば
「あ…でも、このまま外せば、
美顔スチーマーに近づくかも♪
やっぱりこのまま外して〜♪」
宮地
「みつば‼︎埋めんぞっ!」
ひ/桃
「……。」
宮地の発言にひかりと桃井は
苦笑いしていた。
宮地
「ふぅ…」
宮地はどこか
集中しきれていない気がする。
ラスト1本…
…⁉︎
宮地が投げた瞬間、
オレは直感で外れる気がした。
ガタタン…ッ
「「あぁ〜っ‼︎」」
またしてもギャラリーから
大きなため息が漏れる。
宮地
「…やっちまったな。」
ふたば
「清志、惜しかったね〜。」
みつば
「でも!これで虹村さんが勝てば、
美顔スチーマーだよ♪♪やった♪」
桃井
「あ〜青峰くんが勝っちゃった〜。」
みつば
「もし清志くんが
美顔スチーマーGETしたら、
ウチで一緒に使えばいいよ♪」
桃井
「ほんとに〜?やったぁ♪」
こいつらは勝負の結果より
美顔スチーマーなんだな。
宮地
「オレ、ちょっと行くわ。」
ふたば
「ちょっ…清志⁈」
宮地
「美顔スチーマーでもなんでも、
とりあえずもらっとけ!
露木さん!失礼します!」
そう言うと宮地も、
どこかへ行ってしまった。
ひかり
「あ…うん。
宮地くん…どうしたんだろ?」
ふたば
「…みゆみゆです。」
ひかり
「え…?」
みつば
「清志くん、みゆみゆの
大ファンなんですよ。」
?
ひかりがポカンとしていると、
残された姉妹が
呆れたように口々に言う。
虹村
「みゆみゆ…って誰だ?」
オレはさっきから思っていた疑問を
ひかりに投げかける。
ひかり
「アイドルだよ。可愛いの♪
でも、宮地くん、意外だなぁ。」
みつば
「ですよね⁈
清志くんに言ってやってください!」
虹/ひ
「……。」
オレとひかりは
苦笑いするしかなかった。
店主
「じゃ、次は兄ちゃんだな?」
やっとオレの番がまわってきた。