第49章 -初詣-
ひかり
「修造、なんだった〜?」
ひかりが駆け寄ってきて、
オレのおみくじを覗き込む。
ひかり
「…っ⁈あら…。」
ポカンとするひかり。
桃井
「どうしたんですか〜?」
桃井と青峰も覗き込んできた。
青/桃
「「あぁ…っ⁉︎」」
桃井
「虹村さん…青峰くんから、大凶…
バトンタッチされちゃいましたね。」
青峰
「大丈夫っすよ、虹村さん!
3年でおわりますって…!」
…ムカッ。
あーおーみーねーーー‼︎
自分が大吉だったからって、
なんかムカつく。
ジロリと睨むと青峰が一瞬たじろぐ。
ひかり
「あ!でも!」
ひかりの声に、
オレは青峰から視線を戻す。
ひかり
「ほら!”病”のトコ!」
おみくじをもう1度見る。
”病”
貴方も、
貴方の周りの人も健康でしょう。
……っ‼︎
ひかり
「修造にとっては”大吉”だね♪」
虹村
「…あぁ。」
青/桃
「…?」
青峰と桃井がキョトンとしていた。
こいつらには
親父の話はしていなかった。
ひかり
「まぁ、修造なら、
大凶でも大大凶でも、
なんでも跳ね返しちゃうから、
大丈夫だよっ♪」
虹村
「はぁ⁈」
桃井
「そうですね♪」
青峰
「つか、大大凶ってなんすか⁈」
…それはオレも思った。
ひかり
「ん〜?適当に言ってみた(笑)
ね!さつきちゃんも青峰くんも
一緒に行こう♪たこ焼き食べたい♪」
桃井
「わたしも〜♪」
ひかりは桃井と腕を組んで、
先を歩いて行ってしまった。
は〜ぁ。仕方ねぇなぁ。
青峰とひかりたちを追いかけ、
たこ焼きやらベビーカステラやら、
けっこう食った。
⁇
「「うわ〜っ‼︎すげぇっ‼︎」」
…⁇なんだ?
桃井
「あっち盛り上がってますね〜」
ひかり
「ほんとだぁ。なんだろうね?」
青峰
「あ!コレっすかね⁇」
青峰が見つけた看板には、
『シューティング対決‼︎
1位はペア旅行券‼︎』
と、あった。
ひかり
「行ってみよ〜よ!」
虹村
「おう。」
桃井からひかりの横を奪い、
オレはひかりの手を引き、
声のするほうへ向かった。
…っん⁉︎あいつは…⁉︎
⁇
「ぜーったい入れる!」
輪の中で燃えていたのは、
オレの後輩……紫原だった。