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〜虹村 修造のお話〜

第48章 -冬休み-


オレはそのままひかりを
ベッドに引き込んだ。


ベッドの中でひかりを抱きしめる。


やべ…
寝起きでボケっとしてるからって、
オレ、なんか大胆になってるよな…。


ひかり
「しゅ…修造…」


ひかりは耳まで真っ赤だった。
ひかりのはにかむような照れた顔が
オレは好きだった。


虹村
「あーやっぱひかり可愛いな。」


ひかり
「な…っ⁈
しゅ、修造、朝からどうしたの⁈
今日…変…。」


ククッ…。
テンパってんなぁ…。


大胆になってる自分に焦る反面、
昨日の様々な出来事に触発されたのか、
自分自身を止められなくなってきた。


虹村
「変じゃねぇよ。
つか、ひかりのせいだろ?」


オレはひかりの頭を撫でた。


ひかり
「え…?」


虹村
「ひかり…」


ひかり
「…ん⁇」


オレが呼びかけると、
ひかりは恥ずかしそうに
上目遣いでオレを見た。


虹村
「頼むから、他の奴の前で、
そんな表情見せんなよな?」


ひかり
「え…?」


さらに真っ赤になったひかりは、
一瞬オレを見て、
赤くなった顔を隠すように、
オレの胸に顔をうずめてきた。


ドキッ…


虹村
「そんなことされたら、
男は止めらんなくなるぞ?」


言いながらも、
オレ自身、限界ギリギリだった。


ひかり
「……………っ⁈」


虹村
「…冗談だよ。」


暫く黙ったままのひかりに、
オレは笑いながらデコピンした。


身体が反応しない…
そう言ったらウソになるが、
ひかりの気持ちを無視する気は
さらさらない。


オレはもう一度ひかりの頭を撫で、
ひかりを放そうとした。


ひかり
「い…いいよ!修造なら…!」


虹村
「…っ⁈」


ひかり
「い…今、誰もいないし…。」


…っ⁈やべ‼︎
おじさん達の存在、忘れてたな。


ひかり
「もうとっくに仕事行ったから。」


虹村
「は⁈」


時計を見ると既に10時をまわっていた。
やべ…オレ、見送りもしてねぇぞ…。


ひかり
「だ…だから!わたし…‼︎」


ピンポーン♪


虹村/ひかり
「…っ⁈」


虹村
「とりあえず、出てこいって。」


ひかり
「う…ん。」


オレは起き上がり、
ひかりを送り出した。


はぁぁぁ。
オレ、なに焦ってんだ⁈


さっきのひかりは、
最後の瞬間少し震えていた。



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