• テキストサイズ

〜虹村 修造のお話〜

第47章 -新生活-


ひかり
「修造…っ。」


オレはそのままひかりの手を引き、
もう1度ひかりにキスをした。


ひかり
「…っん…しゅ…」



はぁぁぁぁぁぁ。



オレは深呼吸をして、
限界ギリギリの理性を
どうにか持ち直させ、
ひかりから離れた。


虹村
「ひかりっ!おまえ、そこに正座っ!」


ひかり
「えっ⁈なんでー?」


虹村
「なんでもだ。」


ひかりをベッドに正座させ、
オレは向かいに座る。


虹村
「ひかり!
おまえ、外でもだけど、
家だからって無防備すぎっ‼︎」


ひかり
「な…っ⁈別に普通だよ。
わたし、何も…」


虹村
「まずな、その服!
その…だから…胸!見えるから。」


ひかり
「…っ⁈」


オレが注意すると、
ひかりはやっと慌てて、
パーカーのファスナーをあげた。


虹村
「あと、ノック!
部屋に入るときは、ノックして
返事聞いてからドアを開ける!」


ひかり
「…はい。」


虹村
「ったく。ノックに関しては、
双子たちと同レベルだぞ?」


ひかり
「…ごめんなさい。」


ひかりはどんどん
小さくなっていくようだった。


虹村
「それから最後に!
男の前でベッドに寝るな。
襲ってくれって
言ってるようなもんだぞ?」


ひかり
「…っ⁈」


ひかりはシュンとして黙ってしまった。


虹村
「別に…怒ってるんじゃなくてだな」


ある意味ちょっと
ラッキーなトコもあったし…。


ひかり
「外では無防備じゃないと思うけど…」


いや、こないだの店員だって、
ひかりに手ぇ出そうとしたし、
ケーキ屋のあの男だって…。


ひかり
「い…一緒にいるのが、
修造だからだよ!」


…っ⁈


ひかり
「わたし…修造なら…」


虹村
「ひか…


ひかり父
「ただいまー」


オレがひかりの肩に
手を伸ばしかけたと同時に、
玄関の開いた音と、
おじさんの声がした。


虹村
「オレとの時だけなら…
ちょっと安心した。」


ひかりの頭をポンポンとして、
ひかりをベッドから立たせた。


ひかり
「修造…。」


虹村
「おじさんに挨拶しなきゃな。」


ひかりと一緒に下におりた。




にしても…ひかりのヤツ…
最後なんて言おうとした…⁈


つか、オレが散々言ったのに、
この後オレがとんでもないことを
してしまった…。


/ 336ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp