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〜虹村 修造のお話〜

第47章 -新生活-


-悩み③-


《ベッド》


ひかり
「この部屋、懐かしいなぁ。」


アイスを食べ終わったひかりが
部屋をグルリと見渡していた。


それはいいから、
オレは早く、
ひかりにパーカーのファスナーを
あげてほしかった。


虹村
「なんで懐かしいんだ?」


でも、そんなことは言わず、
オレはひかりに聞いた。


つか、中学ん時から思ってたけど、
ひかりって…けっこう…胸…
って、オレ、ほんと今日ダメだ…。


ひかり
「小さい時、よくココで寝てたの。
お父さんあんまり家にいないから、
ココで仕事してる時、
静かにしてるならいていいよ〜って。
いっつもベッドで絵本読みながら、
お父さんが仕事してるトコ見てると、
たまに面白い話してくれて…。」


虹村
「へぇ…。」


ひかりの子どもの頃の話を聞いて、
オレはやっと少し落ち着いてきた。


ひかり
「でもね、わたしすぐ寝ちゃうの。
朝起きるとお父さんは
仕事に行っちゃってるから、
いないんだけど、
いつも枕元にキャンディとか
小さなキーホルダーとか
何かプレゼントが置いてあって…。」


そう話すひかりは、
オレが見たことのない表情をしていた。
家だからか、やっぱりいつもより
少し子どもっぽい気がする。


ひかり
「やっぱりこのベッド、
寝心地もいいんだよなぁ。」


ドサッ…


虹村
「ひかり…っ⁈」


ひかりが突然、
ベッドにダイブして寝転がった。


ひかり
「ん〜やっぱりフカフカだぁ。
たまぁにね、
淋しい時ココで寝ちゃうんだ。」


横になったひかりがオレを見た。
風呂上がりのひかり…
首から胸元にかけての素肌…
見えそうで見えない谷間…


だから…ヤバいんだって…。
つか、オレ、
今日からそこで寝るんだぞ⁈


虹村
「〜〜〜〜〜っ。そこまでー。
ひかり…起きろ…なっ?」


はぁぁぁぁ。


限界だったオレは、
思わずため息をつき、
ひかりの手を引っ張って起こした。


ひかり
「修造?」


虹村
「ひかり、そんなんじゃ襲われんぞ?」


オレは手を握ったまま、
ひかりに顔を近づけた。


ひかり
「しゅ…⁈」


一気に赤くなるひかりが可愛すぎて、
オレは理性を保とうとした…


が、


…チュ。


保てず、キスをしてしまった。




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