第47章 -新生活-
-悩み②-
《ひかりの風呂上がり》
ひかりが風呂に入ってる間、
おじさんの仕事部屋だという
部屋に戻っていた。
壁や机に家族写真が
たくさん飾ってあった。
ひかりはたまに1人で淋しそうだが、
やっぱり愛されてるな…。
そう思って写真を眺めていると、
ノックもそこそこにドアが開いた。
ガチャ…!
ひかり
「修造!アイス食べよっ♪」
…っ⁈
だから…光平と笑未かよ…。
だが、オレが呆れてられるのも
つかの間だった。
オレはひかりの姿に
目を奪われてしまっていた。
か…可愛い。
普段からひかりは
化粧をしてるわけではないが、
サッパリしたような
あどけない感じが可愛かった。
ひかりは柔らかい生地の
長ズボンにロンT、
長ズボンと
お揃いのパーカーを着ていた。
ひかり
「…修造?」
オレが黙っていると、
ひかりが不思議そうにオレを見ていた。
虹村
「…おう。」
ひかり
「2つ入ってるから、はんぶんこしよ♪
バニラといちご、どっちがいい?」
ひかりはオレの隣に来て、
ベッドを背もたれに座った。
虹村
「ひかりはどっちがいんだよ?」
ひかり
「ん?修造が選んでいいよ?」
虹村
「おまえ、コッチだろ?」
ひかりにいちごのほうを渡し、
オレはバニラを取った。
ひかり
「…⁈なんでわかったの⁈」
虹村
「秘密♪」
一昨日パンケーキ屋で、
ひかりはベリーなんとかとかいう
いちごがたんまり入った
パンケーキを食べていたし、
いちごミルクのアメも好きだから、
そう思っただけ。
虹村
「早く食わないと溶けるぞ?」
今日はひかりにドキドキ
させられっぱなしだったので、
なんとなく言わなかった。
ひかり
「あ!ヤバ…。ん〜おいしっ♪
修造、一口食べる?」
ひかりがスプーンをオレのほうに
差し出してきた。
…っ⁈
虹村
「いや…いいって…。」
ひかり
「照れてる?」
虹村
「照れてねぇって。」
ひかりのことばで、
オレはひかりのアイスを口に入れた。
虹村
「うまっ!」
ひかり
「でしょ〜♪?」
…っ⁈
満足げにアイスを食べる
ひかりを眺めていたが、
オレは慌てて視線をそらした。
ひかりのロンTの胸元がふわりとなり、
谷間が見えてしまっていた…。