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〜虹村 修造のお話〜

第44章 -家族会議-


ひかり母
「虹村くん、いらっしゃい。
双子ちゃんたちは?」


虹村
「あ…お邪魔してます。」


ひかり
「光平くんたちは幼稚園のお友達と
お好み焼きパーティーだよ。
朝言ったでしょ?」


ひかり母
「あ!そうだったわね。
じゃ、双子ちゃんたちのは
持って帰ってもらおうかな。」


おばさんは双子たちに、
ひかり以上にメロメロらしかった。


ひかり母
「ね、プリン食べない?」


ひかりがもう1度コーヒーをいれ、
おばさんが買ってきたプリンを食べた。


ひかり母
「アメリカ…行くんですってね。」


ひかりから聞いていたのだろう。
会話が途切れた時に
おばさんが口を開いた。


虹村
「はい。」


ひかり母
「虹村くん、英語は?」


虹村
「……得意ではないです。」


行けばどうにかなる…そう思っていた。


ひかり母
「わたしでよければたまに教えるから、
よかったら、来てね。」


虹村
「…!ありがとうございます。」


おばさんは翻訳家だった。
行くまでに少しは変わるか…?


ひかり母
「それで、いつから行くの?」


ひかり
「おじさまたちは12月から行くって。
修造は卒業してからだから、3月…。」


ひかりには決まったときに話していた。


ひかり母
「そう。
でも、専門の先生が見つかったなら、
きっとお父様も良くなるわよね。
本当によかった!」


ニッコリしておばさんが言う。
ひかりの笑った顔とよく似ている。


ひかり母
「あのね、ここから先は
余計なお世話かもしれないけど…」


虹村
「…なんですか?」


ひかり母
「ご家族がアメリカに行ってから、
虹村くんがアメリカに行くまで、
虹村くん、ウチに住まない?」


ひかり
「お母さん⁈」


ひかり母
「もちろん、虹村くんのご両親が
承諾したらの話よ?
食事とか家事全般の心配もあるし、
1人で暮らすのは心配だと思うし…。」


オレとひかりは思わず顔を見合わせた。

3月までだけど…
ひかりと一緒にいられる!


ひかり母
「そうなった場合は、就寝は12時よ?
お互いの部屋への立ち入りは禁止ね♪
もう少し健全なお付き合いしなさい♪」


ひかり
「お母さんっ⁉︎な、何言って…」




…っ⁉︎
やっぱりひかりの母親だよな。
オレはなにも言えず、
思わず固まってしまった。

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