第43章 -気持ち-

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クッキー作り中…


笑未
「ひかりちゃんはハートの形？」


ひかり
「うん。可愛いでしょ？」


笑未
「お兄ちゃんにあげるの？」


ひかり
「えっ？あの…えっと…
あ！笑未ちゃんは誰にあげるの？」


笑未
「笑未は〜！！
お父さんとお母さんと〜お兄ちゃん！
あと、海斗くん！」


光平
「笑未、あいつにあげるのかよ⁉︎」


ひかり
「笑未ちゃんの好きな人？」


笑未
「うん！
笑未、海斗くん、だーいすき！」


ひかり
「…いいなぁ。」


笑未
「なにが？」


ひかり
「ちゃんと素直にまっすぐ
大好きって言えるから。」


笑未
「ひかりちゃんは言えないの？」


ひかり
「ん〜？言えるけど…
いつもすごい勇気がいるかな。
素直な気持ちなのに恥ずかしいって
なんだかおかしいよね。」


笑未
「じゃあ、練習してみてー！」


ひかり
「練習？」


笑未
「笑未が聞いててあげるから♪」


ひかり
「え？う…ん。…だいすき。」


笑未
「ひかりちゃん、声が小さーい！
それにお名前言わないと
わからないよぅ。」


ひかり
「…っ⁉︎修造、大好き！」


笑未
「もっと〜！」


ひかり
「修造、だーいすき！」


笑未
「うん♪ほら、言えるでしょ〜？」


ひかり
「…ありがと、笑未ちゃん。
修造も…言ってくれるかな…。」


笑未
「言ってくれるよ〜♪
お兄ちゃん、ひかりちゃんのこと、
だいすきだもん。」


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ひかり
「っていう話を…して…」


そう話すひかりは、
恥ずかしそうに視線をそらした。



虹村
「そんなに恥ずかしいのかよ？」


ひかり
「は…恥ずかしいっていうか、
正直な気持ちだけど、
やっぱり本人目の前にすると
照れちゃうし…。」


虹村
「今こんなにくっついてるのに？
しかもおめぇからしてきたのにか？」


しどろもどろ照れながら話す
ひかりが可愛くて、
つい意地悪な言い方をしてしまう。


ひかり
「いつも簡単に言ってるように
聞こえるかもしれないけど、
1回言うごとに気持ち込めてるし…
好きだから、ドキドキするし、
緊張は…しちゃう…。」


そう言うとひかりは、
ストールの中で
ギュッと手を握ってきた。


ひかり
「今も…ドキドキしてるよ。」