第41章 -バスケ-
しばらくバスケして、ひかりと帰った。
今になって、自分の行動の大胆加減に
ちょっと恥ずかしくなってきた。
だが、その場では恥ずかしがっても、
ひかりはそれくらいじゃ動じない。
歩きながら手を繋いできた。
オレは内心ドキドキしていたが、
さりげなく指をからめた。
ひかり
「…っ⁈あ、今日、楽しかったね♪」
ひかりは少し照れたように笑った。
虹村
「あぁ。たまにやろうな。」
ひかり
「いいの⁈」
虹村
「あぁ。あ、でも、
ひかりは膝に影響しない程度でな。」
ひかり
「はーい。」
実際、今日もひかりは
ずっと動いてたわけではない。
それでも一緒にいたことで
ひかりが喜んでくれるなら、
オレも嬉しかった。
虹村
「つか、よくあの公園知ってたな。」
家とは逆方面だし、
オレも初めてだった。
人もほとんど来ないし、穴場だと思う。
人来ないから大胆になっちまったけど。
ひかり
「うん。修造にフラれた時にね…」
虹村
「…っ⁈いや…その…」
ひかりのことばにギクっとする。
ひかり
「どうしたの?
別に嫌味とかじゃないよ?」
ひかりはオレの
小さな反応も見逃さない。
かなわねぇな…。
ひかり
「その時学校サボって、
ずーっと歩いてたの。
そしたらこの公園見つけて…。
あ、でね、その時…」
⁇
「あっれ〜?ひかりちゃんじゃん!」
…⁈
誰だ…?つか、この声…
オレとひかりは振り返った。
オレらの後ろにいたのは灰崎だった。