第41章 -バスケ-
………チュ。
ん…⁇
枕がいつもより気持ちいい…
それに今唇に………
…⁈
目を開けると
目の前にひかりの顔があった。
虹村
「うわぁ…っ。」
ひかり
「…っ⁈きゃぁっ。
…うわぁってひどくない⁇」
ひかりは照れているようだったが、
スネたように顔をあげて、
またオレの頭を撫でていた。
虹村
「ひかり…今…キスしたよな?」
起きた瞬間のあの感触…
あれはひかりの唇だった。
間違いない。
オレはひかりを見つめた。
ひかり
「えっと…その…
不意打ちの膝枕のお返しだよ♪
寝顔可愛かったんだもん。」
虹村
「お返しって…。」
ひかりの言い方が
子どもみたいで可愛かった。
こんなお返しなら大歓迎だ。
…………チュ。
虹村
「じゃ、オレもお返し…」
そのまま体を起こし、
オレもひかりにキスをした。
ひかり
「……っ⁈んっ。修造、ズルいっ。」
虹村
「何がズルいんだよ?」
ひかり
「わたしばっかりドキドキしてる。」
虹村
「そんなことねぇよ。」
オレのがぜってぇドキドキしてる。
なるべく顔に出さないように
してるだけだ。
ひかり
「ふぅん…そっかぁ。」
ひかりはオレを見つめてきた。
ひかり
「眠り姫みたいだね。
あ、眠り王子かな(笑)♪」
虹村
「なんだよ、それ?」
どう考えたってオレは
王子ってガラじゃない。
そういうのはやっぱ…黄瀬か?
ひかり
「キスしたら起きたから♪」
…っ⁈
前言撤回だな…。
たぶんオレ今ちょっと赤い。
虹村
「そういえば、オレ、
どれくらい寝てたんだ?」
オレは赤面してるのをごまかしたくて、
話をそらした。
ひかり
「30分くらいかな?」
虹村
「30分も⁈」
ひかりの太ももを見ると、
オレの頭の跡が付いていた。
赤いし…痺れたよな。
虹村
「わりぃ。膝、大丈夫か?
起こしてよかったのに。」
ひかり
「大丈夫だよ♪
気持ち良さそうだったし、
寝顔見てたかったから。」
気持ちよかったのはたしかだな。
ひかりといると落ち着く。
30分だけでも、
かなり疲れが取れた気がする。
ひかり
「じゃ、今度はわたしの番?」
…っ⁈