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〜虹村 修造のお話〜

第41章 -バスケ-


虹村
「すげぇうまい。」


ひかり
「ほんと⁈よかったぁ。」


ひかりはちょっと
恥ずかしそうだったけど、
ニッコリしてくれた。


やっぱりひかりの笑顔はいい。


あっという間に全部食べてしまった。



虹村
「は〜ぁ…うまかった。
ごちそーさまでした。」


ひかり
「お粗末さまでした。」


ひかりはまたニッコリしてくれた。


虹村
「ひかり!」


ひかり
「ん?」


虹村
「もうちょっとそっち。」


ひかり
「え?」


オレはひかりを
ベンチの端に追いやった。


ひかり
「ちょっ…修造?
なんでこっちに押すのー⁇
離れて座りたいんだぁ…?」


虹村
「いいんだよ。
つか、端に行ってくんなきゃ
オレ落ちるし。」


オレはそのまま
ひかりの上に寝転がった。


膝枕…ってやつだ。



ひかり
「ちょっ…修造っ⁈」



ひかりは上はTシャツで
下はショートパンツだった。
パーカーも着てたけど、
来てすぐ暑いと騒いで脱いでいた。


ひかりの膝に寝転がって、
そのままひかりを見上げた。


…照れる。



ひかり
「修造…?あの…えっと…
どぉしたの?」


虹村
「…さっきの不意打ちのお返しだよ。」



ほんとはかなり照れるが、
そんなことはお首にも出さず、
オレはひかりを見つめていた。


だぁぁっ…やべぇ…可愛い…。



ひかりの膝枕…
柔らかくて気持ちいい。



虹村
「動いて飯食ってちょっと眠い。」



オレはそのまま目を閉じた。


気持ちを押さえすぎて
不安になるくらいなら、
少しくらい自分の気持ちを
解放しよう…そう思った。



だからってちょっと大胆だったのか、
ひかりは固まっているようだった。




ひかり
「ちょっ…修造⁈このまま寝るの⁈」


オレは寝たふりして返事をしなかった。


ひかり
「もぉ…。」


ひかりはため息をついたが、
そのままオレの頭を撫でてくれた。


なんだか落ち着く。
こんな落ち着いたのいつぶりだ?






オレはそのまま寝てしまった。


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