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〜虹村 修造のお話〜

第38章 -----Another side-----


月曜日は学校を休んだ。



火曜日、制服を着て家を出たけど、
どうしても学校に行けなかった。



何もしたくない…





わたしは学校へは行かず、
あてもなくただ歩いた。





だいぶ遠くまで来ると、
知らない古い公園に
バスケットコートがあるのが見えた。


バスケットコートなんか見たら、
修造のこと思い出しちゃうのに、
気づいたら、わたしの足は
そのバスケットコートに向いていた。



ネットもない錆びたリング…




近づくと、ドリブルの音が聞こえる…
修造のドリブルのほうが早いな…



ダメだ…また思い出しちゃう…



それでもコートの側まで来て、
フェンスの外から眺めていた。


誰かが3on3でもしてるのかなって
思ってたけど、
男のコが1人でコートにいた。


さすがに平日の昼間から
3on3なんてやってる人いないか…。





あれ…?
でも、あの男のコ、どこかで…




修造よりドリブルは遅いとは思ったが、
プレイしてる男のコの動きは良かった。



なんだろ…
どこかで見たことあるような…



シュートしたボールが
こちらに転がってきて、
男のコがボールを取りにこちらへ来た。


男のコの顔を見てハッとした。






ひかり
「灰崎くん⁈」






コートにいたのは
帝光中の灰崎くんだった…。
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