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〜虹村 修造のお話〜

第35章 -帰り道⑦-(現在)


ひかり
「でも、修造、
学校新聞とか嫌がってたし、
わたしのが年上だし…
そういう対象じゃないかなぁって…
ずっと思ってた。」


虹村
「な…っ⁈
んなことねぇよ。」


ひかり
「そうなの?」


虹村
「イヤだったら
あんなこと…しねーよ。」


つか、ひかりじゃなきゃできねーよ。




ひかり
「そっかそっか♪」


ひかりは嬉しそうに、
さらにオレにギューっとしてきた。


ひかり
「じゃあ、修造は?」


虹村
「あん?何がだよ?」


ひかり
「修造はいつからわたしのこと
好きだったの?」


ひかりがニコッとして聞いてきた。


虹村
「…っ⁈オ…オレはいいんだよ。
わかってんだろ?」


ひかり
「え〜。わかんないよ〜♪
聞きたい聞きたい♪
わたしだって言ったんだから〜。」


ひかりが甘えてせがんでくる。


虹村
「あっ!ほら、着いたぞ。
電気付いてるし、
今日はどっちかいるんじゃねーか?」



オレは慌てて話をそらした。



ひかり
「あ〜!ほんとだぁ。
キス…できないね。」



それはオレも思った。


ひかり
「じゃあ、次会う時までの宿題ね!」


虹村
「なんでだよ⁈」


ひかり
「わたしだって知りたいもん。」


虹村
「…覚えてたらな。」


いつかのひかりの真似をして、
オレはひかりの頭をポンポンとした。



ひかり
「うん。ぜーったい忘れないもん。



あ!あのね、来週から2週間連続で
バイト入ることになっちゃって…」


そいえば昼にメールがきたとか…。


ひかり
「もう1人のバイトの子が
実家に帰らなきゃいけないみたいで、
人が足りないんだって。
だから、ちょっとだけ…
会えなくなっちゃうの。
お見舞いにも行けなさそうだし…」


ひかりは申し訳なさそうに言った。


虹村
「バイトだろ?
見舞いだっていつも来てもらって、
感謝してる…。
それくらい気にするな。」



会えないのは少し淋しいが…。



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