第35章 -帰り道⑦-(現在)
虹村
「そういや、オレのこと…
いつから好きだったんだよ?」
ひかり
「え…っ⁇」
おっ…!
ひかりが赤くなってる。
虹村
「言わないなら、この腕放す。」
ひかり
「……っ⁈」
ひかりが慌ててる…。
可愛いなぁと思いながら、
オレは眺めていた。
ひかり
「
…
……
………
…………
修造が1軍にあがってきて…
最初の練習の時…。」
ひかりは離れないようにするかのように
オレの腕をギュッと強く握った。
虹村
「そんな前から⁈
つか、なんで練習の時なんかに?」
ひかり
「2軍に上手な1年生いるなって…
修造のことは顔と名前は知ってたけど…
その時プレイ初めて見て…
なんか目を奪われちゃった。
それからも…遠征の時、
自分から重いもの持ってくれたり…
片付け手伝ってくれたり…。」
初めて聞いた…。
つか、遠征の時とかは、
少しでも…
ひかりの近くにいたかったって、
不純な動機も
少しはあったんだけどな…。