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〜虹村 修造のお話〜

第35章 -帰り道⑦-(現在)


虹村
「ひかり…」


ひかり
「ん?なぁに?」


オレは無言でひかりの手を引っ張り、
ひかりの家から少し行ったトコにある
路地の隙間に入った。



ひかり
「ちょっ…。こんなとこまで…
どうしたの?」


虹村
「やっぱり今日我慢できねぇ…。」


オレはそのままひかりにキスをした。


ひかり
「しゅ…⁈…っ。んん…っ。」



いつもより深く長く…


ひかりは力が抜けているようだった。



ひかり
「…っ。はぁ…はぁ…」


暫くして唇をはなすと、
ひかりは少し息が荒くなっていた。



ひかり
「キスするなら…するって言ってよ…」



赤くなってちょっとむくれている
ひかりは可愛かった。



虹村
「言ったら…
そんな反応してくれないだろ?」



オレは思わず少し笑いながら
意地悪を言った。



ひかり
「…意地悪っ。」


やっぱりスネてるひかりは可愛い。



2人で路地を戻り、
再びひかりの家の前…


虹村
「んじゃ、行くな。」


ひかり
「うん。気をつけて帰ってね。
おばさまと光平くんと笑未ちゃんに
もよろしくね。」



虹村
「あぁ。」


オレは手を振り、少し進んだが、
途中で振り返った。


虹村
「ひかり‼︎」


ひかり
「なぁに?」


虹村
「今度…久しぶりにデートしような!」


少し恥ずかしいが、
外がだいぶ暗かったので、
思ったよりすんなり言えた。



ひかり
「う…うんっ‼︎」


暗いが、声の感じで
ひかりが喜んでくれたのがわかった。



虹村
「どこ行きたいか考えとけよ?」



2週間はちょっと長いが…
連絡取れねーわけでもねーしな。
少し淋しいが、
ひかりとのデートを楽しみに、
オレは家に帰った。
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