第28章 -1on1-
帰り道…
ひかりは中2の後輩にも容赦せず、
お気に入りのカフェオレを
青峰に買わせ、
美味しそうに飲みながら歩いていた。
ひかり
「修造もいる?」
ひかりがカフェオレを差し出す。
虹村
「いらね。」
ひかり
「…なんか怒ってる?」
虹村
「怒ってねぇよ。」
怒ってねぇけど、
最後に青峰の頭ポンポンてしてたのは
気に入らなかった。
ひかり
「うーそっ。口がスネてるもん。」
ひかりはオレの口元に手を伸ばす。
虹村
「他の男触ってんじゃねーよ…」
オレはひかりの手を避けながら、
ボソッと言ってしまった。
早歩きで歩き、ひかりを置いてく。
ひかり
「え…⁉︎修造…⁇」
ひかりは小走りで追いかけてきた。
ひかり
「修造、それ、ヤキモチ…?」
虹村
「ちげぇよ。」
ひかり
「修造、かわいいっ。」
ひかりはオレの腕にくっついて
甘えてきた。
虹村
「バッ…。ちげぇよっ。
くっつくな。放せってば。」
オレは恥ずかしくて、
そっぽ向いてひかりを突き放す。
だが、こんな時に突き放しても、
ひかりには通用しない。