第28章 -1on1-
オレは青峰を張り倒し、
いったん体育館の外に連れ出し…
シメた。
「ひかりさーーん♪
負けたほうが
勝ったほうにジュースで♪」
オレは笑顔で体育館に戻り、
青峰を引き渡す。
部員
(((青峰…動けるのか?コレ…かなりハンデ…)))
てか、賭けの対象はいいとして…
「おいっ。ひかり…。
お前、足大丈夫なのかよ?」
オレは小声で話しかける。
「体育の授業でも軽くならやってるし、
1回くらいなら大丈夫だよ。」
ひかりはオレの心配をよそに、
ストレッチを始めた。
3年でもひかりが元女子バスケ部だと
知ってるヤツは少ない。
知っていたとしても、
オレもだがひかりのプレイを
見たことあるヤツはいなかった。
「じゃ、オレがディフェンスからで
いいっすか?」
「うん。」
ひかりはボールの感触を確かめるように
軽くレイアップをした。
キレイなフォームだ。
他の奴らも
一瞬見惚れているのがわかった。
「じゃ、いこーか♪」
青峰からひかりにパスが出され、
ひかりのオフェンスから始まった。