第25章 -朝ごはん-
「〜〜〜〜〜〜〜っ‼︎‼︎
修造も光平くんもっ‼︎
ちゃんと服着ないコには
朝ごはんあげません!」
…ひかりがキレた。
オレと光平は一瞬固まった。
光平は脱ごうとしてた手を止め、
オレは渋々Tシャツを着た。
「うん。よし!じゃ、皆座って。
ゴハン食べよっか。」
ニコッとしてひかりが言う。
…お袋かと思った。
「も〜‼︎お兄ちゃんも光平も
おりこうにしなきゃダメだよー。
お母さんと約束したでしょ?」
「…はぁい。」
光平は拗ねながらも頷き、
オレは笑未のことばに驚いていた。
「そうだよね。
笑未ちゃん、エライなぁ。」
ひかりはクスクス笑ってる。
「「いただきまーす!」」
「「うわ〜!かわいいっ!!」」
「あ!クマだぁっ!」
ひかりは3人分、
サンドイッチやオカズを
ボックスに入れてきてくれていた。
2人のことばに思わず覗き込む。
光平と笑未のは
クマやらウサギの形をしていた。
オレのは普通の。
「すげぇな。」
「修造もクマさんがよかった?」
「…コレでいい。」
「あ、でもかわいいのもあるよ。」
クスクス笑いながら
ひかりが指したのは、
たしかに可愛くラッピングされていた。