第25章 -朝ごはん-
虹村
「こぉゆうの、得意なのか?」
さっき笑未が言っていた
「お子様ランチ」というのが
なんとなく想像がついた。
ひかり
「得意というか好きなだけかな。
小さい時にお母さんが作ってくれて。
仕事忙しくなる前ね。
その時のクマさんの型とかあるし、
なんだか懐かしくなって、
自分で作るようになったかな。」
ひかりは一瞬淋しそうな顔をした。
虹村
「…。2人の時なら、クマでもいーぞ?」
オレは小さな声でボソッと言う。
ひかり
「え…?」
笑未
「笑未もまた食べたーい!」
光平
「オレもー!!」
ひかり
「ありがとう。」
ひかりの表情が元に戻った。
朝飯を食べ終え、
オレは双子を連れて病院に向かった。
昨日からひかりに随分後押しされた。
オレはもう涙は出なかった。