第25章 -朝ごはん-
ピンポーン♪
ん…?なんだよ…。
朝っぱらからうっせぇなぁ…。
何時だよ。
…?
光平と笑未の部屋…?
…っ。
昨日のコトを思い出した。
親父…目…覚ましたかな…。
ピンポーーーン♪
やべっ。
てことは、これひかりか⁈
てか、顔も洗ってねぇし、
部屋片付けてねぇぞ…。
ん?お袋からメールきてる⁈
電話の着信も…⁈
電話あったの気づかなかったのか。
『お父さん、目を覚ましました。』
……‼︎‼︎
よかったぁぁ。
オレは安心して力が抜けたが、
とりあえず玄関まで走り、
息を整えてからドアを開ける。
「おはよ。早すぎたかな?」
大きなバッグを持った
ひかりが立っていた。
「昨日そのまま寝ちゃった?」
ひかりは背伸びして
クスクス笑いながらオレの寝癖を撫でた。
「あ、ひかりちゃんだぁ。
おはよーう。」
笑未が起きてきて、
玄関からひかりに抱きついた。
「笑未ちゃん、おはよう。
昨日は一緒にゴハン食べてくれて、
ありがとうね。」
「うん!
ひかりちゃんのお子さまランチ、
美味しかったー‼︎」
「お子さまランチ?
てか、あがれよ。
笑未ー。ひかりからおりねぇと、
朝メシ食えねぇぞ?」
ひかりのバッグを持って、
ひかりを招き入れた。
「ありがとう。
えっと…おじゃまします。」
「笑未、そいえば光平は?」
「まだ寝てたよ〜。」
「しょぉがねぇなぁ。
よし!笑未!
くすぐり攻撃で起こしてこい!」
「はーーい!」
笑未は走って部屋に戻っていく。
そんな笑未とのやり取りを見て、
ひかりはまたクスクス笑っていた。