第3章 -ライバル-
「そぉいえば、交流戦、観たよ♪
虹村くん、
前より一段とスピードあがってたね。」
「交流戦?観てたんですか⁈」
「あ!ごめんね。
顔出したかったんだけど、
バイトの時間があって行けなくて…」
「いや、それはぜんぜん…。
つぅか、オレが出たの、かなりマレ…」
「あ〜、今回の制限、
1年生だけだったんだってね。
マレな時、観れてラッキーだったな♪
4番のユニフォームも似合ってたし、
かっこよかったよ。」
ニコッとしてオレを見るひかりさん…
かっこいいとかサラッと言うなって。
この人いつもそうなんだよなぁ。
こういう時、オレは照れて黙ってしまう。
照れてるのは顔に出さないが…。
「ひかりっ‼︎いらねーなら食うぞ。」